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志垣兄の5月曲
040430

アルハンブラの想い出

去年の同曲は気に入らないと改めて演奏し直し、録音して送ってきました。
それで再び掲載しました次第。


Palacio de la Alhambra
アルハンブラ宮殿
711年にイベリア半島に進出したイスラム勢力は瞬く間に半島を制圧し、コルドバなどの都市では西ヨーロッパより遙かに高いレベルのイスラム文化が花開きました。しかしキリスト教勢力がこれを徐々に押し戻し、1492年にはついにイスラム最後の砦であるグラナダが陥落し、イベリア半島は再びキリスト教勢力のものとなります。
アルハンブラ宮殿はそのグラナダを見下ろす丘の上に築かれた城塞・宮殿・離宮から成ります。アルハンブラとは「赤い城」という意味で、1238年にナスル朝ララマール王が宮殿の建設に着手、以後21人の王達の手によって増改築が重ねられていきます(砦自体は9世紀に建設されたようです)。王達はアルハンブラ宮殿の造営を通して、ただひたすらにイスラムの美を追求し続けました。その姿はまるでレコンキスタ(イスラムに対するキリスト教勢力の大攻勢)という現実から逃れようとしているかのようです。
グラナダ陥落後、街のモスクは破壊されカテドラル(大聖堂)が建設されました。しかしこのアルハンブラ宮殿が完全に破壊されることはなく、現在でもその優美な姿を見せています。

所在地:
スペイン・グラナダ

建築年代:
13-14世紀

アルハンブラ宮殿/Palacio de la Alhambra
Patio de Arrayanes
アラヤネスのパティオ(天人花の中庭)

入り口から入ってきて大使の間(コマレスの塔)を抜けると目の前にアラヤネスのパティオが広がります。

砂漠の多い地域で生まれたイスラムでは建築に水を実に巧みに取り込みます。

このアルハンブラの場合は ”イスラムらしさ” に徹底的にこだわっただけのことはあって、イスラムの水に対する考え方を明確に示すことに成功しています。

Patio de los Leones
ライオンのパティオ
 

14世紀に完成した中庭で、中央にあるライオンの噴水から名付けられたようです。

この中庭の主役は何といってもこの大理石の柱です。124本もある柱にほどこされた装飾はイスラム文化そのものです。

偶像崇拝を禁じるイスラムでは、内装に人物の絵のかわりに幾何学模様が用いられます。

また、絨毯をひいてクッションを置きその上に寝そべるという習慣があるので、自然と天井周りの装飾に力が入ることになります。

二姉妹の間

ライオンのパティオに面した部屋です。

先ほど「天井に力が入る」と書きましたが、この部屋の装飾が一番分かりやすいと思います。

ゴテゴテした装飾は室内のかなり上の方に施されていて、天井付近の窓の配置も上を見上げたときの見え方(左の写真)を意識してデザインされています。

それにしても、鍾乳洞の中を思わせるこの装飾には圧倒されます。


Estanque y torre de las Damas
ダマスの塔と池







アルハンブラの中では最初に造られたのがこのアルカサバ(砦)です。塔に登るとグラナダの街を一望することができます。